部分矯正とは

部分矯正と全顎矯正の違い

部分矯正の特徴

部分矯正はその名の通り、特定の部分に特化した矯正方法です。主に見た目の改善を目的とし、特に前歯のみの微調整などに有効です。しかし、噛み合わせの調整など、全体的なアプローチは含まれません。

全体矯正の特徴

全体矯正は、全体的な咬み合わせの調整や顔貌の変化を目指すもので、部分矯正よりも広範囲な治療を行います。突出した口元の改善など、見た目だけでなく機能面も重視されます。

部分矯正の注意点

部分矯正は歯全体の矯正歯科に比べて始めるハードルが低いと考えがちですが、実際にはいくつか注意すべき点があります。

特に大切になるのが、奥歯の咬み合わせが良好であるか、矯正する部分以外の歯が影響を受けないか、といったポイントです。これらは矯正専門の歯科医師の診断が必要です。

こんな方におすすめ

部分矯正のメリット・デメリット

部分矯正のメリット

歯科矯正と聞くと、多くの人は複雑で長期間にわたる治療をイメージすることでしょう。しかし、最近注目を集めている「部分矯正」は、そのイメージを大きく変えるかもしれません。

費用面でのメリット

全体的な矯正治療は治療費が高くなる傾向にあります。部分矯正は限定的な範囲の治療となるため、全体的な矯正治療に比べて費用も抑えることができます。

目立たない装置での治療

部分矯正は、治療範囲が狭いため、装置が歯の一部分だけに取り付けられることが多く、全体的な見た目の圧迫感が少ないのも大きなメリットです。日常生活での違和感や自己意識が軽減されるので、ストレスフリーな治療が期待できます。

部分矯正のデメリット

部分矯正はその名の通り、一部の歯だけを対象とした矯正治療です。これには数々のメリットがありますが、一方で知っておくべきデメリットも存在します。

咬み合わせの調整が難しい

部分矯正は、見た目の歯並びをキレイにすることが主目的となるため、咬み合わせ全体の調整やバランスを取ることは難しい面があります。これは、部分矯正が対象とする範囲が限られているためです。

奥歯の矯正はできない

部分矯正は主に前歯を対象としています。これは、奥歯の頑丈な構造や大きな咬み合わせの力を考慮すると、部分的な調整が困難であるためです。

範囲が限定的

部分矯正で対応可能な症状の範囲は比較的狭く、大きなズレや歯の重なりなど、重度の矯正が必要な場合は部分矯正だけでは解決が難しい場合がありま

当院の部分矯正の流れ

当院で行っている部分矯正の流れを説明します。

1.無料相談・カウンセリング

お口の中を拝見した上で、気になっているところや治療に対する希望をお聞きします。その上で、部分矯正の流れや現在の状態、考えられる治療方針についてご説明させていただきます。

2.精密検査

部分矯正をおこなうにあり、的確な診断のために、レントゲン撮影や歯型模型、写真撮影、顎関節の検査、虫歯・歯周病検査などを行います。その結果をもとに矯正治療の計画を立てます。

3.治療計画の説明

収集した情報をもとに、治療方法、治療期間、治療にかかる費用を詳しく説明し、あらゆる面で納得して部分矯正を受けていただけるよう、充分に話し合った後、治療計画を決定いたします。ご不明点があればいつでもスタッフにご相談ください。

4.矯正装置の装着・調整

部分矯正の場合、装置をつけているおよその期間は4〜12ヵ月程度です。矯正装置をつけている間は4〜8週間に1度の頻度で通院が必要です。そのほかにも矯正装置が外れたり、痛みや腫れなどの症状があるときは来院をお願いします。

5.保定

部分矯正の矯正装置が外れると、後戻りを防ぐために保定と呼ばれるメインテナンス期間に移ります。

矯正装置を外したばかりの歯はまだ安定しておらず、保定装置をつけなければ元の状態に戻ってしまうことがあります。そのため、矯正装置を外してもしばらくは保定装置を使って引き続き歯並びや噛み合わせを整えていきます。

保定期間の通院頻度は数か月に1回程度で、歯並びが安定するまで続きます。