睡眠中にいびきとともに何度も呼吸が止まる病気です。熟睡ができていないために、日中の眠気や倦怠感、夜間の中途覚醒、起床時の頭痛、集中力の低下などを引き起こします。
睡眠中の無呼吸・低呼吸が続くと体が低酸素状態となり、心臓・血管系の病気や多くの生活習慣病と関連することが報告されています。特に、高血圧症との関連がよく示され、狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患や脳卒中の発症にも関係します。
・日中の眠気や倦怠感がある方
・起床時の頭痛や疲労感を感じる方
・記憶力の低下を感じる方
・真夜中に起きてしまう方
・深い睡眠が得られ、よく寝た感じが得られるなど、睡眠の質の改善を期待できる
・倦怠感、日中の眠気の改善を期待できる
・集中力の改善、気分の変動の改善できる
・睡眠時無呼吸症候群が引き金となる疾病の予防や、病状の改善が期待できる
・スプリントの長期使用によりかみ合わせの違和感が生じることがある。
・残存歯に若干の負担がかかることがある。
・夜間に開口状態が続くので口が渇く場合がある。( 特に冬場)
・残存歯の数、状態により、スプリント治療が適応されない場合がある。
睡眠時無呼吸症候群の治療のためには、まず呼吸器内科や睡眠外来など睡眠時無呼吸症候群を扱っている医療機関で検査・診断を受ける必要があります。
受診される病院によって異なりますが、自宅で行う簡易検査や入院を必要とする精密検査があります。簡易検査では呼吸状態や血中酸素飽和度を測定します。簡易検査の結果により精密検査を行うこともあります。
当院ではスリープスプリントという口腔内に装着する装置を作製します。スリープスプリントを装着することで下顎を前方に移動させ、気道を広げます。
呼吸器内科等の病院で検査の後、睡眠時無呼吸症候群の診断とスリープスプリント(口腔内装置)での治療が適当とされた場合には紹介状をご持参いただき、当院での治療開始となります。
1. 現在の症状について問診を行います
2. 歯牙の状態を評価し、虫歯や歯周病がある場合にはその治療を優先して行います
3. 歯列の型取りの後、装着をお渡しします
4. 装置を使用後に顎関節・周囲筋肉の状態を確認します
5. 場合により紹介元の医療機関で再評価を行います
6. 最終評価を行い、装置完成となります